ブログ個人トップ | 経営者会報 (社長ブログ)
生きててよかった 働けてよかった この職場で この人たちと こころから思える職場づくり 全力で応援します
- ブログトップ
- ブログ個人トップ
2011年11月01日(火)更新
いまに通じる人間観察術 「だまってすわれば」 観相師・水野南北一代
みなさま、こんにちは。
社労士の 西村介延 です。
昨日のブログで、個性心理學の講座に出て 「だまってすわれば」 という小説を思い出した…と書きました。
で、家に帰って探しまして、見つけました。
神坂次郎 「だまってすわれば」 観相師・水野南北一代
観相 が 統計であるということがよくわかります。
で、水野南北の前に、「だまってすわれば」、ぴたりとあたる!
小説ながら、現代に通じる人間観察術の極意が詰まっている本です。
嫁がこの本を愛読しており、「千人観相、万人観相」 といっては、いろんなひとの観察をしております。
嫁がしょっちゅう、大阪同友会の例会や勉強会に顔を出すのも、ひとつには企業家を観察して、成功する人・そうでないひと・理屈たれの人・・のしぐさや顔つきを観察して、ぼくの労務士業の参考にするためです。
江戸時代の末期、大坂は阿波座の生れ。後に天下一の観相師と呼ばれた水野南北の文字通り破天荒の一代記です。
あるとき、坊主に死相が出ていると言われたことから、観相師を志します。
観相の旅に出、髪結い床や風呂屋・さらには刑場・火葬場の下働きをしつつ、生きたひと・亡くなったひとの顔の相や人体のあらゆる部位に現れる 相 を見ることを学ぶというもの。
痛快なのは、その研究の徹底したところでしょう。
このあいだも紹介した 一日3時間10年、10000時間で超一流・・・というのは、こんなところにも出ています。
きのうも紹介したように、人体の相 を観察するために、風呂屋に就職したのですが・・・。
人の体を生で見ようとすれば、当時は 三助 という仕事につくしかない・・・。
そこで、現役の三助を酒と肴でてなづけて・・・、もう翌日から 三助になってしまい、男女の体を洗う仕事にありついたと。
で、しっかりひとのからだと気性の関係を研究しつくそうということ。
おもしろいのは、当てる だけが観相術ではない・・・という発想。
影が薄い相があれば、どう逆転させれば、その人が幸せになれるか・・・までを考えるところ。
あるとき、かたき討ちを志す青年に出会います。
ところがこの青年の相を見れば・・・。
意志薄弱で気力が伴わず、背後から見た首のあたりはさびしく、精がなさそうで萎えた感じがする・・・。
かたき討ちどころか、返り討ちに会うのが関の山だとひとめでわかります。
で、策を講じてかたき討ちを助けてやろうというのが、南北の 天の相法であったと。
その他、大坂は堺で頻発した強盗事件の犯人を割り出すところもけっさくです。
強盗事件が立て続けに起きるが犯人が捕まらない。
あるとき、奉行所に落書きがされる。
曲者は堺より紀州のうちにあり
なにがなんだかわからんが、妙に気になったので、分析してみると・・・。
くせものは さかいより きしゅう のうちにあり
くせものは さかいよりきしゅう のうちにあり
くせものは さかいよりきしゅう
そうか!!
曲者、つまり犯人は 堺与力衆 のうちにあり!!
なんだか推理小説のようですが、人心をつかむ術にたけたものならでは のみごとな推理です。
ま、小説ですし、南北の自伝をもとに書いているので、ほんとのことばかりではないでしょう。
しかし、その徹底した人間観察の手法は、いまでも十分に参考になるし、学ぶべきものだと思いますよ。
個性心理學 が人気を得るのも、現代の観相術だからでしょうか。
神坂次郎さんの他の作品、たとえば「天馬空をゆく」 なども、おもしろくて痛快、何度でも読みたくなる作品です。
社労士の 西村介延 です。
昨日のブログで、個性心理學の講座に出て 「だまってすわれば」 という小説を思い出した…と書きました。
で、家に帰って探しまして、見つけました。
神坂次郎 「だまってすわれば」 観相師・水野南北一代
観相 が 統計であるということがよくわかります。
で、水野南北の前に、「だまってすわれば」、ぴたりとあたる!
小説ながら、現代に通じる人間観察術の極意が詰まっている本です。
嫁がこの本を愛読しており、「千人観相、万人観相」 といっては、いろんなひとの観察をしております。
嫁がしょっちゅう、大阪同友会の例会や勉強会に顔を出すのも、ひとつには企業家を観察して、成功する人・そうでないひと・理屈たれの人・・のしぐさや顔つきを観察して、ぼくの労務士業の参考にするためです。
江戸時代の末期、大坂は阿波座の生れ。後に天下一の観相師と呼ばれた水野南北の文字通り破天荒の一代記です。
あるとき、坊主に死相が出ていると言われたことから、観相師を志します。
観相の旅に出、髪結い床や風呂屋・さらには刑場・火葬場の下働きをしつつ、生きたひと・亡くなったひとの顔の相や人体のあらゆる部位に現れる 相 を見ることを学ぶというもの。
痛快なのは、その研究の徹底したところでしょう。
このあいだも紹介した 一日3時間10年、10000時間で超一流・・・というのは、こんなところにも出ています。
きのうも紹介したように、人体の相 を観察するために、風呂屋に就職したのですが・・・。
人の体を生で見ようとすれば、当時は 三助 という仕事につくしかない・・・。
そこで、現役の三助を酒と肴でてなづけて・・・、もう翌日から 三助になってしまい、男女の体を洗う仕事にありついたと。
で、しっかりひとのからだと気性の関係を研究しつくそうということ。
おもしろいのは、当てる だけが観相術ではない・・・という発想。
影が薄い相があれば、どう逆転させれば、その人が幸せになれるか・・・までを考えるところ。
あるとき、かたき討ちを志す青年に出会います。
ところがこの青年の相を見れば・・・。
意志薄弱で気力が伴わず、背後から見た首のあたりはさびしく、精がなさそうで萎えた感じがする・・・。
かたき討ちどころか、返り討ちに会うのが関の山だとひとめでわかります。
で、策を講じてかたき討ちを助けてやろうというのが、南北の 天の相法であったと。
その他、大坂は堺で頻発した強盗事件の犯人を割り出すところもけっさくです。
強盗事件が立て続けに起きるが犯人が捕まらない。
あるとき、奉行所に落書きがされる。
曲者は堺より紀州のうちにあり
なにがなんだかわからんが、妙に気になったので、分析してみると・・・。
くせものは さかいより きしゅう のうちにあり
くせものは さかいよりきしゅう のうちにあり
くせものは さかいよりきしゅう
そうか!!
曲者、つまり犯人は 堺与力衆 のうちにあり!!
なんだか推理小説のようですが、人心をつかむ術にたけたものならでは のみごとな推理です。
ま、小説ですし、南北の自伝をもとに書いているので、ほんとのことばかりではないでしょう。
しかし、その徹底した人間観察の手法は、いまでも十分に参考になるし、学ぶべきものだと思いますよ。
個性心理學 が人気を得るのも、現代の観相術だからでしょうか。
神坂次郎さんの他の作品、たとえば「天馬空をゆく」 なども、おもしろくて痛快、何度でも読みたくなる作品です。
バックナンバー
<<前月 | 翌月>> |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
| |
|