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2011年11月21日(月)更新
人に負けない筋の通った意見をとおすために 「詭弁論理学」と「詭弁の話術」を
みなさま、こんにちは。
社労士の 西村介延 です。
先週末、久々に落語を見ました。
お題は 「つぼ算」・・・。
この落語を見て、おもろい本、思い出しました。
「詭弁論理学」(中公新書) と 「詭弁の話術」(阿刀田高)
ご存知の方も多いでしょう。
水を入れる つぼ を買いに行くおはなしです。
「詭弁論理学」にも出ています。
本当は2荷入りのつぼが欲しい・・・ですが、そこは買い物上手、まずは1荷入りを買うことにして・・・。
3円50銭・・という番頭をいいくるめて3円にまけさせます。
その応酬でまず笑わせます。
「朝商いのことでっさかい、あんさんがたのことでっさかいに、同商売のことでっさかいに、どーんとまけて、うーんとおまけして、3円50銭」
「朝商いやのうて、あんさんがたのことやのうて、同商売やのうて、どーんとおまけせんと、うーんとおまけもせんかったら、なんぼやねん?」
「3円50銭・・・」
そして近所を一回りして戻り、「やっぱり2荷入りが欲しかったんや・・・」。
2荷入りは1荷入りの倍ででっさかいに、7円・・・やないわ、3円にしたから倍の・・・6円にですわなあ・・・(番頭泣き)。
ここからがこの落語のおもしろいところで。
ほなら番頭はん、いまこうた3円のつぼ、これ要らんさかいに返すわ。
それで、つぼが3円、さっきはろうたつぼの代金、これが3円。
合わせて6円、ええな、ほな、もろて帰るでえ。
番頭、あわてて混乱します・・・そこで、それがこっちの、「おもうつぼや」、で落ちとなる・・・そんなおはなしです。
このように、なんかうさんくさいが、いまいちポイントをついて反論ができない・・・こんな議論を 「詭弁」 と申します。
「詭弁論理学」の著者は数理学者ですが、落語や「男はつらいよ」、子どものケンカを例にとって、詭弁の成り立ちを解明します。
おもろいのは、「男はつらいよ」葛飾立志編・・・タイトルから明らかなように、主人公の寅が学問を志し・・・。
憧れの女性考古学者のマネをして、メガネをかけたのはいいが、近所で評判になって・・・。
以下は義弟の博との会話(ビデオで見たときの記憶による)。
博 いいですか?勉強して、本をよんで、目が悪くなって・・・メガネをかけるんですよ。
メガネをかけたからといってねえ、勉強したことにはならないんですよ。
寅 気分だと言ってるんだ、気分からはいるんだからさあ、おまえだって、新しいことはじめるときは、新しいフンドシしめるんじゃないか。
博 ぼくはパンツですよ。
寅 そうか、お前はパンツか、お前みたいなパンツ野郎とは話し合いにならないね。
博 パンツをはいてどこが悪いんですか
この議論、単純に笑えますが、どこでおかしくなったのでしょうねえ??
寅がたとえで出した フンドシ に博がのってしまったところから、おかしくなってしまいました。
シナリオを書いている 山田洋二さん は、なにげない生活の中で、いつも自分たちが交わす会話を聞かされ、見せられて共感することが、「笑い」になっているのだ…と書かれたことがあります(「映画をつくる」 国民文庫)
そんな生活のなかにあるなにげない詭弁・・・に目をむけることで、意外と議論にふりまわさrない「強さ」が生まれそうな気がしませんか?
阿刀田高さんの 「詭弁の話術」 も、大学の論理学にも使えそうな、おもしろい本です。
まだ、文庫本の棚には、「あ」行に 阿佐田哲也さん しかなく、浅田次郎さんも、阿刀田高さんも、並んでいなかった頃の本ですが・・・。
ヒマな時にでも、ちょこっと見て下さいませ。
「詭弁」が意外に歴史のあるものだとわかります。
社労士の 西村介延 です。
先週末、久々に落語を見ました。
お題は 「つぼ算」・・・。
この落語を見て、おもろい本、思い出しました。
「詭弁論理学」(中公新書) と 「詭弁の話術」(阿刀田高)
ご存知の方も多いでしょう。
水を入れる つぼ を買いに行くおはなしです。
「詭弁論理学」にも出ています。
本当は2荷入りのつぼが欲しい・・・ですが、そこは買い物上手、まずは1荷入りを買うことにして・・・。
3円50銭・・という番頭をいいくるめて3円にまけさせます。
その応酬でまず笑わせます。
「朝商いのことでっさかい、あんさんがたのことでっさかいに、同商売のことでっさかいに、どーんとまけて、うーんとおまけして、3円50銭」
「朝商いやのうて、あんさんがたのことやのうて、同商売やのうて、どーんとおまけせんと、うーんとおまけもせんかったら、なんぼやねん?」
「3円50銭・・・」
そして近所を一回りして戻り、「やっぱり2荷入りが欲しかったんや・・・」。
2荷入りは1荷入りの倍ででっさかいに、7円・・・やないわ、3円にしたから倍の・・・6円にですわなあ・・・(番頭泣き)。
ここからがこの落語のおもしろいところで。
ほなら番頭はん、いまこうた3円のつぼ、これ要らんさかいに返すわ。
それで、つぼが3円、さっきはろうたつぼの代金、これが3円。
合わせて6円、ええな、ほな、もろて帰るでえ。
番頭、あわてて混乱します・・・そこで、それがこっちの、「おもうつぼや」、で落ちとなる・・・そんなおはなしです。
このように、なんかうさんくさいが、いまいちポイントをついて反論ができない・・・こんな議論を 「詭弁」 と申します。
「詭弁論理学」の著者は数理学者ですが、落語や「男はつらいよ」、子どものケンカを例にとって、詭弁の成り立ちを解明します。
おもろいのは、「男はつらいよ」葛飾立志編・・・タイトルから明らかなように、主人公の寅が学問を志し・・・。
憧れの女性考古学者のマネをして、メガネをかけたのはいいが、近所で評判になって・・・。
以下は義弟の博との会話(ビデオで見たときの記憶による)。
博 いいですか?勉強して、本をよんで、目が悪くなって・・・メガネをかけるんですよ。
メガネをかけたからといってねえ、勉強したことにはならないんですよ。
寅 気分だと言ってるんだ、気分からはいるんだからさあ、おまえだって、新しいことはじめるときは、新しいフンドシしめるんじゃないか。
博 ぼくはパンツですよ。
寅 そうか、お前はパンツか、お前みたいなパンツ野郎とは話し合いにならないね。
博 パンツをはいてどこが悪いんですか
この議論、単純に笑えますが、どこでおかしくなったのでしょうねえ??
寅がたとえで出した フンドシ に博がのってしまったところから、おかしくなってしまいました。
シナリオを書いている 山田洋二さん は、なにげない生活の中で、いつも自分たちが交わす会話を聞かされ、見せられて共感することが、「笑い」になっているのだ…と書かれたことがあります(「映画をつくる」 国民文庫)
そんな生活のなかにあるなにげない詭弁・・・に目をむけることで、意外と議論にふりまわさrない「強さ」が生まれそうな気がしませんか?
阿刀田高さんの 「詭弁の話術」 も、大学の論理学にも使えそうな、おもしろい本です。
まだ、文庫本の棚には、「あ」行に 阿佐田哲也さん しかなく、浅田次郎さんも、阿刀田高さんも、並んでいなかった頃の本ですが・・・。
ヒマな時にでも、ちょこっと見て下さいませ。
「詭弁」が意外に歴史のあるものだとわかります。
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