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2011年04月12日(火)更新

彼を知らず、おのれを知れば・・・。

 こんにちは。
 社労士の 西村介延 です。

 前回、「おのれを知る」と書きました。
 「おのれを知る」といえば、「孫子」の次のことばが有名ですね。

   彼を知りおのれを知れば、百戦してあやうからず

 ご存知の方も多いでしょうが、これは3つのことばからなっていて、あとに2つ続きます。
    
   彼を知らずおのれを知れば、一勝一負す

   彼を知らずおのれを知らざれば、戦うごとに必ずあやうし

 ぼくがけっこう気に入っているのは、  彼を知らずおのれを知れば、一勝一負す  ということばです。
すなわち、彼、つまり相手のことは知らなくても、おのれ、つまり自分のことをよく分ってさえいれば、負けてばかりはしない・2回に一回くらいは勝てるのよ、ということばです。
 まあ、半分負けるんじゃあねえ・・・、という声もありそうですが、ここはやはりおのれ、つまり自分の 強みと弱みを知れ!ということがポイントだと思っています。そうすれば、すくなくとも連敗すること(「必ずあやうし」)だけはないのよ・・・と。

 自分でなにか事業をする・・・ということは、これがやりたい!!これをやるために!!というつよい思いがあったからだと思います。
そんなおもいがあれば、自然に自分の思考・目・耳がその方向へ向いていくものだというのが、ぼくの実感です。
また、周囲にも、よく似た分野に関心を持つ人が集まっても来ます。
当然、知識も情報も増えて、それが強みになってくる・・・というのも、実感です。 

 また、自分がしたいもの・これをもってなら世の中に貢献できるというもの・・・事業を始めるとき・行き詰ったとき・判断に迷ったときに、そのことが判断の基準になるように思います。

 そのことをつきつめるのが、「おのれを知る」ということなのでしょう、きっと。
 
 彼、つまり相手は仕事に応じ・毎日変わるかもしれないです。
 だからかれ・相手のことは、必ずしも十分には情報が得られず、「知らず」ということはありえます。

 しかし、おのれ・自分のことは、ほかでもない自分・寝ても起きても・飯食ってるときも風呂に入っても、休みなくおつきあいしないと仕方ないので、自分のことは自分が一番よくわかるはずだし、わかっているべきだ・・・。
 自分の強みと弱みがよくわかってさえいれば、多少相手のことがよくわかっていなくても、自分の価値基準からして、いけそう・あぶなそう・楽しそう・つきあえそう・・・なんていう判断はできていけそうじゃありません??

 そう考えると、自分のことが分っていさえすれば、相手について情報が充分でなくても、少なくとも負け続け(「必ずあやうし」)はない・・・、というのも、合点がいきそうですよね。
 
 もっとも、3つでひとつの成句ですから、ここだけですべてを結論づけられはしませんが・・・。

 あと、この成句で「あやうし」「あやうからず」とあって、かならず勝つとか、かならず負けるといわないのは、勝負には「時の運」がからむので、負けそうでも幸運で勝つとか、その反対もあるからだ・・・と、ものの本には書いてありました(なるほど・・・)。


 おのれを知るとはそういうことなのだと、きのう一日、仕事をしながら考えておりました。

  そして、事務所の経営理念も、ブログ冒頭に掲載させて頂きました。

2011年04月10日(日)更新

知己(おのれを知る)・・・同友会・経営指針セミナーに参加して・・・

 こんにちは。
 社労士の 西村介延 です。

 この土日、泊まり込みで同友会の経営指針セミナーに(経営理念コース)参加して来ました。
 同友会に入りたてで、行っても大丈夫かいな??という疑問がありながらも、諸先輩のすすめもあって、参加させて頂きました。

 自分が何のために、社労士になったのか、何をしたくてなったのか、あらためて考える機会になりました。
 おのれ自身を知れ、おのれを知ることで、ひとを知り、世界も知ることができる・・・とは、よくいわれることではあります。
 ありますが、なかなか自分自身を振り返って、おのれを知る機会はありません。
 今回の指針セミナーはそのいい機会だったと思います。
 受講生3人に、指導者(リーダーとサブリーダー)が3人という少人数だったこともあり、懇切丁寧に指導して下さり、開業当初の自分が求めていたものを、自分の経営理念として振り返ることができました。

 なかなかできなくてなきそうになっていました。
 そんなとき、西村さんの中の熱い思いは、他の参加者とはまた違うものがあると思う、重油か原子炉でも燃えているように思える、
それをそのままだだせばいいのだ、とアドバイスをして頂きました。
 そのおかげで、未完成ながら事務所の理念らしきものが出来上がりました。
 まだまだ完成途上で、7月の次のステップまでに、もう少し理念らしくしないといけないと言われはしましたが・・・。

     メンタルヘルス対策を行い、働きやすい職場環境をつくりあげることが、私たちのよろこびです。

 どうです?師匠。
 

2011年04月08日(金)更新

やはり、「神はおわします」・・ここから事業者として学ぶこと・・・。

 こんにちは。
 社労士の 西村介延 です。

 このあいだ、同じことばでも、子どもが言うのと老人が言うのでは、ことばの持つ重み・人生の裏付けがある分、深いのだというお話をさせて頂きました。
 子どもが親や教師に「神はおわします」と教えられてその通り覚えているだけなのに対し、老人は「神も仏もあるか!!」という否定を
人生経験のなかで味わいます。しかし結局は「神はおわします」に戻る。
 老人が発するこの言葉は、同じことばでありながら、子どものときに覚えたものをいったん否定したうえで、その否定を含んだより豊かなものとして再生したものです。

 ここからわれわれ事業を営む者が何を学べばいいのでしょうか??
 ぼくはこう考えています。
 事例1
 ある企画を提案する・会議で議論する・否定的意見や反対論・懐疑的な意見も出る・ここで提案はいったん否定される。
 しかし、営業担当がこれは売れそうだと言う・念のためにリサーチしたら顧客のニーズに合っていそうだというので、企画がとおる。
 このとおった企画は、当初の提案とたとえおなじものとしても、いったん否定され、そのうえでより豊かなものとして再生しています。
当初の案そのものではありません。

 ドラッカーさんも、反対意見の出ない意見は採用に値しない・積極的議論を尽くすことが必要だと、繰り返し述べています。
理由は上と同じです。
議論を尽くし、自分の意見もさんざん出した後なら、それぞれの担当者が自分の問題として取り組まざるをえないのです。
 文句があるならさきに会議で言ってよね!!
 あんた、さんざん言いたいこと言ったじゃない・・・それだけ言うなら、やってみてよ!!
こういうことです。

 このあいだも、メンタルヘルスの師匠からメールが来て、ゼミやるんだけど、自分の案を講師の先生に否定されちゃった・・・と。 
  メンタルヘルスの実務をあまり知らないひとに、いきなりメンタル不調者の職場復帰の手順やケアの方法を教えてどうすんねん??と言われたらしいです。
   ぼくは例によって、だれが顧客で、顧客は何を求めているかから考えるしかないでしょうねえ・・・と無責任なお答えをしておりました。その後、講師ともよく話し合って、より参加者たる顧客の求めるものにしましたと言ってきてました。
 師匠には悪いんだけど、これなんかも否定されることで、当初の案がより豊かなものになったケースです。
 事例2
 これは法律論やビジネスの文書で、見解の分かれる議論のときによく見かけるスタイルなのですが・・・。
 いったんは自分の考え方を述べ、しかしたしかに反対の考え方もある・その考え方はこんなことを理由にしているようだ。
それもまあ、たしかにあたっている。
 しかし、と言って自分の考え方を述べる…というやり方です。 

 これもただ自分の考え方だけのべるのではなくて、反対の立場を考慮して、それでも・・・と、より豊かなものとして自分の考え方をのべているので、説得力があります。

 「神はおわします」というのは、ぼくがヘーゲルさんのことばを理解するために考えた例です。
 ヘーゲルさんはおなじ宗教的真理を語る老人と子供・・・・というにj止まっています。
 しかし、これだけでもけっこう仕事を振り返る材料になりますよ。

 明日は泊まり込みの指針セミナーです。
 諸先輩の指導によってこれまでの自分の考えを否定されて、より豊かな自分になって再生したいと思います。

2011年04月07日(木)更新

ここがロドスだ、跳んでみろ!!

  こんにちは。
  社労士の 西村介延 です。

  きょう思い出したことばは、「ここがロドスだ、飛んでみろ!!」です。

  ドラッカーさんがいつも強調されていることが、「行動する」ことです。
  事業を行っている者にとっては、どんなに素晴らしいことを考えついても、それだけでは仕方がありません。

     作ってみる・動かしてみる・失敗する・やり直す・できた・宣伝する・売り込みに行く・契約してもらう・・・。
  
  これはみんな「行動する」ことです。
  はっきりいえば、自分の「事業」を、外部のひとに伝え、わかってもらって、共感してもらってナンボの世界です。
  そうでなければ、商売にはなりまへんで!!

  きょう思い出した「ここがロドスだ、飛んでみろ!!」ということばは、こんな状況から生まれたことばだと言われています。

    むかしむかし、オリンピックがロドス島でおこなわれていました。
    そのころ、幅跳びだか高跳びだかの名人と称するひとが、おれはすごい記録を持っていると吹聴してまわったそうです。
    あまりうるさいので、あるひとがいいました。
       そんなに言うのなら、ここがロドス島で、オリンピックに出場したと思って、ここで飛んでちょうだい!!
       (ここがロドスだ、飛んでみろ!!)
  こういう人って、けっこういますよね、みなさんのまわりにも・・・。

  自分ではどんなにすごいものを考えた・つくった・かいた・売り出した・・・と思っても、思ってる・言ってるだけでは1銭にもなりまへん。
  行動する・受け入れられる・評価される・・・外部の市場から認められないと、なんにもならない・・・。

  メンタルヘルスの師匠がメールをくれて、楽しみにしています・哲学的な面を身近に感じ、考えられるように書いている・・・と励まして くれました。哲学なんて、人間がくじけそうになったときに、サポートするためにあるので、身近でないと意味がありませんからね。

  ちょっとくらい、このブログを読んで下さるみなさんが日々生きるためのお役に立てているのかな、
  外部の市場でも受け入れられているのかな、と思ったのです。

  あさっては同友会の経営指針確立セミナーに参加します。
  この精神で、セミナーに参加して、ぼくの「指針」をもっと外部の市場に受け入れられるように、頑張ってきます。
  なお、ぼくもいろんな場面で「行動」はしとります。
  あしたも、夕方から同友会の支部幹事会に呼ばれました(って、増強委員になったんですけどね)。
  社労士会でも、支部の情報部とか・・・、「007みたい!!」と思ったら、ホームページ作成とかのお仕事・・・。 


  てことで。
  自分のホームページはこちら。

    http://www.legalassist-sr.com

  メールマガジンはこちらからどうぞ。

    http://www.mag2.com/m/0001397371.html

2011年04月05日(火)更新

おなじ宗教的真理をかたる老人と子供・・・

 こんにちは。
 社労士の 西村介延 です。

 これまで2回、魯迅さんのことばを手掛かりに、あたらしい出会いを期待することばを書きました。
 いつも記事を見て頂いているメンタルヘルスの師匠から、この記事についての感想をいただきました。
 そこには、「うん、うんとうなづいてました」とあり、「最初に比べたら、めっちゃ読みやすくなりました!!」
と書かれていました。

 師匠におほめ頂くのはとてもうれしいですが、それだけをあえて書いてもおもしろくありません。
 ぼくが書きたいのは、ブログをとおして、市場たる訪問者の目線を意識する視点ができてきたことです。

 そのことから、うれしかったのは、「最初に比べたら、めっちゃ読みやすくなりました!!」とかいてあるところです。  
 たしかに書いているうちに自然にうまくなるひともいますが、ぼくはそうではありません。

 たいがいのブロガーさんがそうだと思いますが、まずはブログを通して自分の訴えたいこと・これを主張するためにブログをやっているというものがあると思います。(これをドラッカーさんは「事業の定義」と呼んでいます。)
 そして、その主張をブログの市場・ブログの訪問者のかたに受け入れてもらえるように、ほかの人のブログをみたり新聞をよんだりして、
書き方やアピールの仕方を学ぶのだと思います。

 そのことをとおしてブロガーは、おなじことを言うにしても、きのうはおとといよりも、きょうはきのうよりも、まちがいなくわかりやすく、
自分の主張をより多くの人に受け入れてもらえる方法を考えるのだと思います。(それはもちろん、こびることではありません。)

 「記事タイトル」にかいた 「おなじ宗教的真理をかたる老人と子供」 というのは、ドイツの哲学者・ヘーゲルさんのことばです。
 たとえば「神さまはおわします」という同じことばを発するにしても、こどもは親や教師に教えられてそのとおり言っているだけかもしれないです。
 しかし老人は、青年期に恋人に振られたり・入学試験に落ちたり・志望の会社に入れなったり・昇進がおくれたり・・・といろんな状況に置かれて、「神も仏もあるもんか!!!」というおもいをなんべんもしてきたはずです。
 そしていま、老人はこれまでの人生を振り返っておもうのです、「やはり神はおわします」と。
 おなじ「神はおわします」ということばではありますが、子どもと老人では、その体験にもとづく重み・説得力・表現方法は変わってきます。

 ヘーゲルさんはドイツ古典哲学という立場からそういいましたけど、ドラッカーさんなら外部の世界・市場の求めるものを発信する努力がよりよい記事を生み出し、その結果としてブログが市場に受け入れられたのだ、というでしょう。

 師匠のおことばを、ぼくはそういう視点でとらえました。

 たかがブログ、されどブログ。
 ブログでも、ドラッカーさんのいうマーケティングとイノベーションはできるかもよ!!

 またまた追記。
 いまの日本で、「神はおわします」と、こころからいえる老人は、いったいどれくらいいるでしょうか??
 地震の現場でなくても、です。
 しかし、ヘーゲルさんはあくまで自分の理論を説明するための例示として使っているだけなので。

 それから、師匠。
 おほめ頂いてありがとうございます。
 これからもいっぱいほめてくださいね!!
 ぼくは、ほめられtてのびるタイプなので・・・。
 それから、メンタルヘルスの情報も、たのんます。
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