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2012年04月25日(水)更新

オン研幹事になった熱血漢社労士 大谷將夫さんのおはなしに心熱くする♪♪

 みなさま、こんにちは。
 熱血漢社労士 の 西村介延 です。

 このあいだ、京都の繁華街で事故ったとおもったら、まったまた京都で事故っとります。
 いや、「事故」ではありません。
 二木雄策先生の指摘どおり、交通犯罪です。

 義弟ののときの加害者とおなじく、徹夜で遊んでの帰り、居眠り運転です。
 交通犯罪の犠牲になった方やその遺族の方のおもい、いかばかりでありましょうか?

 さて、きのう、大阪は堂島の堂島ホテルで、オンリーワン研究会総会がありまして。
 熱血漢社労士 も、幹事に選任されました。
 社労士のオンリーワンをめざして、さらに顔晴りたいと思ってます。

 総会終了後の例会では、大谷將夫さん(タカラ物流システム 代表取締役会長) のおはなしをききました。

 副代表の原守男さんから、熱い人やで・・・とは伺ってましたが・・・。
 そのとおり、1時間の予定をはるかに超えて、マイクも使わず、熱く語ってくださいました。

 著書も事前に読みましたが、本ではその熱さ、なかなか伝わってきません・・・、残念です。
 現に、会場受付にあった著書が、おはなしのあとでは、一気に売れてしまってました。
 
 内容や雰囲気は、原さんのブログで紹介されるはずなので、踏み込みませんが・・・。
http://haramori.keikai.topblog.jp/blog_detail/&blog_id=7&id=226
 熱血漢社労士 の印象に残った点をあげますと。

 強い想い と 諦めないこころ があれば、チャンスはつかめる。
 成功の秘訣は、成功するまであきらめないことだ。
 「ひらめき」 を 「きらめき」(行動) に変えるのは、行動力 だ。
 情熱に勝る能力なし。

 会社が伸びる基本は、合理主義と人間主義の両輪のバランスである。
 
 合理主義では、儲かる仕組みづくり と 課題解決 が基本で。
 人間主義では社員をやる気にさせる意識改革が重要だと。

 そして、社員をやる気にさせる意識改革は・・・。
 明るく・元気に・前向きに
 今やる・頭を使ってやる
 必ずやる


 そうすると・・・。
 人間関係がよくなる
 仕事がうまくゆく・ツキをもらう・つづく
 運がつく・運の強い人になる

 
 元気でパワーがあって、人を引き付ける魅力 あります。

 原さんからも、熱血漢社労士 も、大谷さんに負けんくらいに熱血になったら、仕事、成功するで♪♪と励まされました♪♪

 幹事にして頂いたのも、その可能性を見込んでのこと・・・と考えて、顔晴りたいっす♪♪

 あ、帰り道、堂島地下街の旭屋書店でも、原さんにあいました・・・。
 熱血漢社労士 は、大昔読んで挫折した 「いかにして問題を解決するか」 の実践活用編 買いました。 
 地味な本ですが、ビジネスに役立つというので、NHKで紹介され、話題になってる本です。
 「いか問」 なんていう愛称もあるそうで。
 因縁ある本ですんで、また機会を見て、紹介させて頂きます。

2012年04月21日(土)更新

二木雄策著 「交通死」(岩波新書 518)

 みなさま、こんにちは。
 熱血漢社労士 の 西村介延 です。

 今週は 「総会」ウイークでして、木曜日は同友会の総会 きょうは労務士会の支部総会 にでました。

 大阪同友会の定時総会に出て驚いたのが、「原塾」メンバーの大活躍♪♪
 大学と高校の求人責任者に2人のメンバーが入ってます。
 また、大学や他の同友会へ 講師派遣 で行ってる方も、メンバーから延べ6名 名簿に出てました。

 各方面で活躍されているメンバーの名前を見まして。
 一流の仕事をしてる方と肩を並べて経営の勉強ができてるってすんごい!!
 熱血漢社労士 も、踏ん張らないと!!と思いました。

 さて、「交通死」二木雄策著 岩波新書 518(1997年刊)
 
 いま、交通事故とチカン・セクハラと政府の不祥事が新聞に出ない日はありません。
 先日の京都の事故をはじめ、大小さまざまの事故がおきています。
 義理の弟も、赤信号で停止中に、居眠り運転の大学生の車に後ろから追突されて亡くなりました。

 先日のブログに対し、「千葉の将軍」さんからも、熱いコメントもいただきました。

 ぜひ、この問題、みなさまにも考えて頂きたいです。
 そう思って、既に絶版になった本ですが、紹介します。

 4月23日と5月2日付のメルマガでも紹介します。
 まぐまぐのメルマガです。
 http://www.mag2.com/m/0001397371.html

 運転者の信号無視でお嬢さんを亡くされた二木雄策先生(神戸大学名誉教授)の著書です。
 「交通死」を社会的な拡がりの中で考える(あとがき)本です。
 
 「交通死」・・・交通戦争のなかで亡くなる事件を、戦死になぞらえて、二木雄策先生が考えられました。

 「はじめに」で、このように書かれています。
 長いですが、引用します。

 スピードを出しすぎてハンドルを取られ、歩道を歩いている人を跳ねとばし、自分自身も電柱に激突し、ともに命を失ったとします。
 ・・・
 この事故による二人の死は全く異なったものなのです。
 一方の死はいわば自業自得かもしれません。しかしもう一方の死は他殺であり殺人なのです。
 これは交通事故ではなく、交通犯罪なのです。
 私が、戦死という言葉になぞらえて「交通死」とよぶのは、この被害者の死なのです。

 二木雄策先生のお嬢さんは、1993年1月12日午後8時20分ごろ、アルバイトの帰途、青信号で横断歩道を渡っている途中に、赤信号を無視した車にはねられました。
 検察官の論告(求刑を根拠づける最終的な主張)によると。
  被告人は普通貨物自動車を運転中、考え事または脇見をし、前方不注視の結果、対面信号の確認を怠り、赤信号を看過して交差点に進入し・・・とあります。

 二木雄策先生が 「おおきなわだかまり」 といわれるのは。
 加害者が信号手前の交差点で止まらなかっただけではなく、最初の横断歩道を走り抜け、さらに交差する車道も突っ切ったうえで、次の横断歩道上で娘さんを跳ねとばしたという事実 です。
 このあいだに停止する余地はなかったのだろうか?とりうる手段がなかったのだろうか?と疑問を投げかけておられます。
 ルールを守ったほうが死に、規則を破ったほうはかすり傷ひとつ負っていない。

 この想い、おなじです。
 義弟も、一昨年の6月29日あさ5時01分、放出東の交差点で右折のため、原付バイクで、赤信号停止中、本来は直進レーンを走行するはずが、右折レーン進入してきた車に跳ねられて、1時間30分後、亡くなりました。
 後に公判で検察官が言うところでは、その前になんどか、蛇行運転でガードレールをこすりそうになったそうです。
 居眠りをしかけてたのだと思います。
 そのときに運転を一旦停止しておれば、事故にはならなかったかもしれない・・・。
 
 その加害者にこの本を読んで、レポートを書いてもらいました。
 その文章をみれば、事故について考え、反省してるか?多分わかるとおもいましたが・・・。
 まあ、書いてることはただの寝言・・・、寝言は寝ていえ!!。

 みなさまにも、目を通して欲しいとは申しましたが。
 二木雄策先生が加害者や制度のカベと闘った当時とは、法制度もずいぶん変わりました。
 ちなみに。
 この事故は1993年で、判決は1994年、この本が出たのが1997年です。
 この本の中で言われていることのいくつかは、一部解決したものもあります。

 刑法に危険運転致死傷罪が新設され、さらに自動車運転過失致死傷罪もできました。
 それまでの、業務上過失一般とは独立して、交通死特有の犯罪類型ができました。
 二木雄策先生が主張された交通事故ではなく交通犯罪という考え方が、認知された結果とも思えます。
 特に危険運転罪は、二木先生が故意犯とおなじだろう!!といわれたことが、厳格な要件で実現したものです。
 テレビの報道などをみていても、交通犯罪ではたいがい、この罪の成否が争われます。

 また、交通犯罪に限りませんが、手続き面でも、被害者の参加制度や意見陳述制度もできました。
 これまでの3面構造・・・検察官と被告人・弁護人が主張をたたかわせ、それを裁判官が判断するという構造に、あらたな人物が登場したわけです。
 被害者からすれば、勝手に裁判されてる・被害者(遺族)がいちばん傷ついてるのに・・・という不公平感・疎外感が幾分か緩和されたとは思います。
 義弟の加害者の裁判でも、意見陳述はさせていただきました。
 参加制度を利用したかったのですが。
 手続きが複雑で弁護士を立てる必要があり、加害者が全部起訴事実を認めてるので、あまり意味がない・・・。

 それから、二木先生が交通裁判が甘くなっている(寛刑化)と指摘されているのは、最近変わってきているのかもしれません。
 あと、交通事故裁判で使う 民法の不法行為の条文も変わりましたし、民事訴訟法も全面改正されてます。
 
 なんで、現時点では、本を読んでて、「ん?」と思うような違和感を覚えることも、ないではありません。

 しかし、そんなささいな違和感をこえて、交通犯罪被害者と遺族の思い・・・伝わります。

 あとがき のことば、引用します。
 義弟の加害者にも読んで聞かせましたが、彼のこころには届きませんでした。

 この書物が書店の棚に並ぶころ、娘の5回目の盂蘭盆会を迎えることになる。・・・
 この間の日々は、娘がもう私たちのところには戻ってこない、ということを自分自身に言い聞かせる毎日だった。・・・
 いまではもう、一時のような激情に襲われることはない。しかし思いもかけないときに、こころが乱れ、それを収拾するのに困惑するのはいまだに稀なことではない。

 交通死。
 被害者・遺族にはもちろん、加害者にさえ、幸せなことはありません。
 起こさない・起こさせない・・・それがいちばんいいのです。

 二木雄策先生のおもい は、すべての被害者と遺族の想いです。

 
 
 

2012年04月19日(木)更新

笑っていても目にはいっぱいの涙、心洗われる想いのモーツァルト・ピアノ協奏曲

 みなさま、こんにちは。
 熱血漢社労士 西村介延 です。

 久しぶりに、モーツァルトさんの ピアノ協奏曲 聴きました。
 内田光子さんのピアノで・・・。

 20番と21番は ピアノ協奏曲全集盤・・・ジェフリー・テイトさんの指揮によるもの。
 23番と24番は 内田光子さんの弾き振り(ピアノと指揮)で、昨年グラミー賞を頂いた演奏です。 

 モーツァルトさんの音楽って、癒し系だとかいわれますけど・・・。
 ファンのみなさんは、 モーツァルトさんの音楽って。
 顔いっぱいに笑っているけれど、目にはなみだがいっぱいたまっている なんて、いわれます。 
 
 20番と24番が短調の曲です。
 20番について、コメディを見に来た客にいきなり悲劇を見せてるようなもんだ・・・というひとも、います。
 でも、20番は 「男はつらいよ」 でも使われてましたし、テレビでもドラマやCMでよく流れます。
 日本人の好みに合うのでしょうか?

 内田光子さんは、調律の仕方からして変えて、18世紀の古典調律を参考にしているといいます。
 冒頭の一音からして、他を圧する演奏だというのが、一般的な見方ですね。

 ぼくも一度だけ、テレビで25番の演奏を見ましたが、座って演奏なんかしてませんからね!
 立って、鍵盤の周りを走り回ってる??みたいな印象です。

 対して、24番はモーツァルティアンを自称する人も、きらう人が多いですね。

 たしかに、冒頭からしておどろおどろしい。不気味・・・。
 いったい何が始まるんだろう??・・・どこへ連れて行かれるんだろう??みたいな。
 ふつうの精神状態のときに聴いてても、おもわず涙が出てくるみたいな、そんな音楽です。
 人間の情緒をかき乱すように設計された音楽・・・。
 第2楽章の演奏を聴いて、涙しない人・・・は、熱血漢社労士  的には、人間的に信用したくない みたいな感じです。

 しかし、ベートーベンも影響を受けたというだけあって、第3楽章なんぞ、雄大な交響曲風でして。
 第2楽章までとはうって変わった生きる勇気に満ちた曲です。
 この曲が 「フィガロの結婚」 と同時期に書かれたこと、なんとなくわかる気がする展開になってます。

 内田光子さんの演奏、指揮もピアノも、すばらしい。
 おどろおどろしさ、満点で、妖怪人間でも・げげげの鬼太郎でも・怪物くんでも、なんでも来い!!みたいな演奏です。

 ただ、ザンデルリンクの引退記念公演を聴いてしまってます。
 これは、観客も、ピアノの内田光子さんも(おそらくオーケストラも)、みんな泣きながら演奏してた・・・と観客の一人だった人が言ってるくらいでして。
 CDで聴いてても、その雰囲気伝わります。
 おそらく24番のベストだとおもいます。

 内田さんもこの演奏を意識して、この演奏を超える演奏を!!とおもって、弾き振りしたんじゃないかな?とおもいます。

 21番は第2楽章がジュンク堂で立ち読みとかしてるときによくかかるBGMっす。
 みなさん、ああ、あの曲ね。と納得されるポピュラーな曲です。

 23番の第2楽章は日本人好みなのか。
 歌詞がついて、薬師丸ひろ子さんはじめ、多くの歌手のアルバムにはいってます。
 「花のささやき」
 
でも、ド演歌 というほうが、合ってるし、日本人好みの理由としても、うなづけそうな気がします。
 第2楽章の最終部分なんか、カンペキ 日本人好みのド演歌っすよ。

 たとえて言えば・・・。
 いとしい人・恋しい人に会いたい…会えない。
 そんな切ない想い、あらわしてる気がしますけどね・・・。
 青春の・あるいはもっとおとなの せつない恋・・・。 
 そんな心情のときに聴くと、思わず涙があふれる・・・みたいな。
 内田光子さんの演奏はそれにしては、勢いありすぎかも。

 きいてみて、あらためて、そうおもいました。

 久々にモーツァルトさんの音楽にふれて、いい音楽聴いたなあ・・・としみじみ思いまして。
 久々にモーツァルトさんの音楽について、書いてみました。
 
 もしよろしければ、みなさまもどうぞ。
 内田光子さんの弾き振り、おすすめです。
 こころが洗われる・・・ということがこんなもんか、というおもい、味わえます。

 なお、23番で、切ない想いってどんなもんか?味わいたい方。
 カーゾンとクーベリックの演奏をどうぞ。
 おとなの演奏、練達の棋士がなにもかもわかって、打ち合ってる・・・そんな演奏だという評、あります。
 悲しみ・せつなさ、満載っすよ。
 まちがいなく、泣けます。

 

2012年04月17日(火)更新

「ヒマ(暇)か??」

 みなさま、こんにちは。
 熱血漢社労士 西村介延 です。

 「ヒマか??」

 なお、念のために。
 当ブログをご覧のみなさまに、申しあげてるわけではございません。  

 みなさま、このセリフ、ご存知ですね?
 そうです。
 テレビドラマ 「相棒」 で、杉下右京の 「特命係」 に、角田警部 がお茶を飲みに来るときのセリフです。
 ファンの方なら、そのときのシーン、思い浮かびますね?
  「ヒマか??」 って、なかばからかいつつ、情報を求めてくるあのひと・・・。
 そういえば、右京の相棒さん、次のクールから3代目っすよね~~。
 ホントに 「特命係は人材の墓場」 なんだろうか??

 なんっか、そう言われてる気がするんすよね~~。
 ほとんど、被害妄想かもしんないんすけど・・・。

 ヒマか??
 
 オン研の幹事やって!
 早朝勉強会の副代表やって!
 障がい者問題全国交流会実行委員に選ばれました!
 女性経営者全国交流会の実行委員やって!
 例会副委員長、お願いね。
 自主研の幹事 いいね?
 その他、その他・・・。

 お声のかかるのは、もちろん、いいこと、歓迎すべきことですが・・・。
 夕方以降、ふつうは仕事も入ってないし・・・。
 なにより、勉強っていうか、これまで知らなかった人とのご縁いただけます。
 例会委員長 の 乾由香さんも、はなしが来るのはいいことです っていってくれました。
 ダメだ、こりゃ!! って人間には、だれも声はかけないだろうけど・・・。
 
 で、声をかけて頂いた方をよく存じ上げてるときには、お受けしてます・・・。
 そんなにヒマでもないし、無責任にお受けはできませんので。
 怖いのは、バッティング。
 先週も社労士会で、自主研と情報部会でバッティングありました。
 先約優先にしてますけど・・・、例外もあります。
 
 でも、こんな考え方もあります。

 またまた で恐縮ですが・・・。
 「ユダヤの商法」 に載ってたはなしですけどね。
 藤田田(でん)さん が、マクドナルドの新規出店でテンテコマイしてるときに、旧知のユダヤ人に、こう言われたそうですよ。

 デン、おまえ、ヒマか??

 猛然、いかったそうですね。
 こんなに忙しくしてるのを、見てわからんか!!って。

 くだんのユダヤ人、返していわく。

 わからんね。
 目の前の仕事であくせくしてるやつに、新規事業なんか、できるわけない。
 新規出店とかいってるおまえは、やっぱり ヒマ なんだよ。

 
 ここでいう ヒマ って??
 こころの余裕 であり、つねに 「次の一手」 を考える ゆとり なんでしょうかね。

 そういう意味では、「ヒマか??」 っていわれるのは、よろこばしいことかもね。

 ところで、いま当ブログをご覧のみなさま。
 ヒマか??

 
 

2012年04月15日(日)更新

また京都で痛ましい事故!2度と起こさないために、健康診断受診と適切な措置を

 みなさま、こんにちは。
 熱血漢社労士 西村介延 です。

 先日、新聞の社会面では、交通事故関連の記事が3つ載ってました。

 ひとつは堺市議の飲酒ひき逃げ事故の判決が出たというもの。
 懲役で執行猶予つきでした。
 致傷事件なのに・・・懲役。
 飲酒ひき逃げで、刑は重くなっているようですね。
 通常、わざとでない(過失)事件だと、致死でも禁固が相当だというおはなしでして。
 これは友人のお父さん(元宮崎地検検事正)からきいたはなしです。
 ちなみに、義弟の事件の被告人は、致死事件で、禁固・執行猶予でした。

 もうひとつは警官がひき逃げしたというもの。
 ひとをひいて逃走したのではなく、虚偽の連絡先を被害者に告げたというものでした。
 しかし、けっきょく逮捕はされたもようです。


 そしてみっつめは、京都祇園での、あの痛ましい事故!! 
 某国のミサイルだか、人工衛星だか、ロケットだか のあおりを受けて、それこそ、「ぶっ飛んで」しまいましたけど・・・。
 加害者が死亡してるので、詳しい事実はわからないのがくやしいですが・・・。
 てんかん の持病があったのは、家族や医師のはなしから、事実らしい。

 そして、事故直前、てんかんの発作が出たのではないか?と疑われています。
 どうもそうではなさそうだ・・・という見方も有力のようですが、当の本人が死亡してるので、わからない。

 しかし、てんかんの発作が出る可能性があれば、運転免許自体取得・更新できないし、もちろん運転さえできません。

 本人は病院にも行き診察も受け、投薬もされているようではありますが・・・。
 しかし医師は運転するな!と厳禁したといってる。
 なぜ運転した・運転の必要な業務についたのか?
わかっていない・・・。
 事故前日に話し合ったらしいけど・・・よくはわからない。

 雇い主はてんかんの持病を知らなかったといっている・・・。
 日ごろの業務や挙動で あれ?っておもうとき、なかったんでしょうか?

 でも、本当に知らなかったどうかが、ここでの問題ではありませんけどね。

 で、ここからがメインですけど。
 労働者を雇用し、労働契約にもとずいて現に労働させるには、その労働にたえるだけの健康 は当然の前提です。
 使用者は賃金を支払い、労働者は働く・・・これが労働契約なんで。
 民法では、双務契約っていいますが、双方が義務を負う関係です。

 労働者は契約で定めた労働ができるだけの健康を求められ、使用者は契約上、健康を求める権利があります。

 しかし、反対に、使用者には労働者が健康に働けるよう配慮する義務も(健康配慮義務)、あります。
契約上の付随義務っていってますけど、メインじゃないけど、メインのためにやっぱ、必要な義務って感じですかね。

 だから・・・??
 定時の健康診断のほかにも、健康上あやしいところ・不審な挙動があったりしたときのために・・・。
 就業規則等で、以下のような定めをしておくべきですし、現にそのように運用するべきです。

   ①使用者はその労働者に健康診断の受診 と その結果報告を命じる
   ②受信先は使用者が指定する医師・病院や産業医に指定する
   ③費用は労働者負担
   ④命令にしたがわなければ、意思に反しても受診させる・懲戒処分(それもそこそこ重いもの)を課す
   ⑤健康診断の結果にもとずいて、適切な治療・処置を受け、回復に全力を傾ける
   ⑥契約上の労働ができないのなら、休職する(休職を命じる)
 もちろん、就業規則も、契約内容にするには、周知さすことは必要です。
 このあたりは、まあ、労働契約法で条文になったりしてますんで、ご存知かと。


 意思に反しても とか、きつい懲戒・・・というのは、かなりきついかもしれないですけどね。
 ま、その病状や労働の実態に応じてでしょうけど。

 でも、万が一にでも今回のようなことになると、労働者自身つらい目にあうわけですし。
 事業主さんだって。
   きちんと健康に配慮してたか?
   日ごろから事故の無いよう、監督してたか?
   適正な業務割り当て・選任だったか?   
 などを、民事責任で問われる可能性もあります(715条 使用者責任)。
 しかも、直接の加害者である被用者には、全面的な求償(代りに払ったから、返して!)はできないのが、実務です。
 ひとの命を奪いかねない危険なものを動かして利益を得てるから(危険責任・利益責任)・・・といわれています。

 細かいことをいえば、一応こうしたことは被告側(事業主さん側)の主張・立証(抗弁)事項といわれております。
 しかもほとんど認められないのが、実務の流れだそうでして・・・。

 双方にとって、大変な不幸なわけで・・・。

 健康診断については、電話交換手の健康診断をめぐって、最高裁判所まで争われた有名な事件もあります。
 就業規則等で健康診断の受診義務を定め、業務の性質上受診が合理的で相当であれば、受診を命じることができる といってます。

 使用者の健康配慮義務 と 労働者の健康維持義務
 いずれも、付随義務だったり、本来のの義務の前提だったりですけど。

 労働契約関係は継続的な関係ですんで、双方の信頼関係、重要です。
 やっぱ、快適で長続きする契約関係の基本的な問題なんではないでしょうかね?

 今回の事故は、使用者はホントに知らなかったのかもしれないけど。
 また、てんかんが原因ではない可能性もあるけれど。

 もういちど、労働契約の本筋・本質に帰って、考える問題のようにも思います。

 4月23日と5月2日のメルマガでも、取り上げますので、ご覧くださいませ。
 http://www.mag2.com/m/0001397371.html
 まぐまぐのメルマガです。

 ところで・・・。
 堺市議さん、反省してるんでしょうか?

 まさか、執行猶予だから、無罪放免だって思ってないでしょうね?
 あくまで、執行を猶予されただけなんで、有罪だってことなんですよ。
 義弟の加害者とそのオヤジもわかってなかったようだけど・・・。

 辞職すればいいってもんでもないけれど・・・。
 住民の代表としての矜持持ってくれてるんでしょうかね?

 事故る可能性が少しでもあるなら、乗るな!!
 ひとの命を奪う危険なものを動かしているという自覚を持て!!
 ドライバーの「きほんのき」っす!!

  
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