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2012年06月26日(火)更新

あきらめない社労士さんの本 読みました。凛とした姿勢に心打たれました

 みなさま、こんにちは。
 熱血漢社労士 西村介延 です。

 先日から始めた 「労働事件審理ノート」勉強会ですが。
 解雇の要件のところで、ちょっとデッドロックになってました。

 で、先日社労士会の支部勉強会にお越しいただいた 角森洋子先生におききしました。
 すぐに解答いただきまして・・・。
 労働法でなくて民事訴訟の問題なので、夫から解答します・・・と。

 角森先生のご主人は、法科大学院で民事訴訟法を教えていただいた角森正雄先生です。
 先日もちょっとかきましたけど・・・。
 不思議なご縁を感じると共に、いままた、このタイミングでデッドロックを解消して頂けるとは・・・。
 師匠というもののありがたみ…感じました。
 角森教授・洋子先生 ありがとうございました!!

 解雇については、この質問と角森教授の答えも含め、あらためて書きますね。

 で、きょう書きたかった みなさまにも是非読んで欲しい本 について書きます。

 佐々木久美子 知ってほしい障害年金のはなし (日本法令)
 右は同時に出た障害年金の請求の本です。
 
 このひとは、タイトルからも分る通り、障害年金の請求を専門にしてる社労士さんです。

 しかし、感動し、みなさんにも目を通して欲しい!と思うのは、年金専門だから・・・ではありません。
 ひとつのことに賭ける情熱やパワー・ひとへのおもいやり に感動するからです。
 文章のあちこちに、力 感じます。
 たとえば、障害年金の仕組みの解説では。
  ものごとを理解するためには、なにを知っていて、なにを知らないかを整理することが重要です 
と書いてます。
 さらっとした文ですが、考えたり行動するときに、最も大事なことかも・・・とおもいます。
 でも、けっこうこういう整理 しませんね、ぼくなど特に・・・。

 心がけていること では、常在戦場 という言葉もでます。
 なかなか出ることばではないと思います。 

 まえがきの一行目 が、私は障害年金の請求を専門にする社労士です です。
 そういいきれるひとは、社労士に限らず、なかなかいないと思います。
 オンリーワン って、こういう心意気を持つところから、始まるように思えます。
 まえがきのおわり が、あきらめない社労士 になってます。

 でも、みなさんに一読をお勧めしたいのは、9章 私の思い です。
 初めにこの文章に接したのは、ビジネスガイド の障害年金特集の寄稿です。
 おそらくこの雑誌記事に加筆修正して、本の原稿になったのでしょうね。
 この文章を読んで、佐々木久美子さんに注目しました。
 
 佐々木さんが障害年金を専門にする経緯にもふれています。
 近しい家族に障がいを持つ人がいたから・・・障がい者の家族って、意外に遠慮し合うのかも・・・。
だから、身近な第三者で相談できるプロがいると、心強いのかも・・・と。

 障害年金の請求に関わるのは・・・。
  プライドを持って生きてほしいから
  一件づつ結果がはっきりと出るから
  働く時間帯を自分で調整できるから
  収入になるから
 一件一件必死に、常在戦場と言い聞かせて・・・と書いてます。 

 心がけていることは、
  あきらめない
  値引きしない
  障害年金自体を目標としない
  やり取りは可能な限り書面にしてお渡しする

 あきらめない社労士・・・のこころがけ、ここにも出ています。

 そして、参考文献も、コメントをふくめ、ものすごく充実しています
 私は成功報酬を受け取ると、必ず本を買います。社労士にとっての「仕入れ」であり、一分一秒を争うときのために手元においておきたいからです とコメントされています。
 ちなみに、ここで紹介されてる 「障害給付Q&A」(健康と年金出版社)は、ぼくも愛読書です。
 事例が豊富で、基礎からきっちり書かれてます。
 しばらく品切れだったようですが、障害認定の基準が一部改訂になったのを機に、再販されました。4600円。
 忘れてたけど。
 しおり は、ポリア の いかにして問題を解くか(丸善出版)です。
 いかに だけ、見えてますね。
 似てる気がするんすよね~~、年金の請求って、幾何学と・・・。

 本のマーカーですが。
 みどり色は問題の所在や問題提起 黄色は自分の考え方や一般的な通説 赤色は自分とは違う考え方や陥りやすい誤解など  です。
 あ、最近は法改正前も、赤で、改正後は黄色で色分けするようにしてます。
 写真の右側のページ、赤でバッテンしてますでしょう?
 問題のありか と 反対説 自説・通説 が、パッと見ただけで分るように、マーカーで色分けして読んでます。
 むかしはもっと、いろんな色使ってましたが、電車内で読むときのことを考え、3色になってます。
 この3色にしたのは、インク切れのときにコンビニでも買える色だからです。

 ビジネス書も、たくさん紹介されてます。
 切り返し方・プラス思考を学び、社労士としてのあり方やお客様との向かい合い方を常に考え、いろいろな引き出しをもって、臨機応変に対応したい とコメントされてます。
 ちょっと目を通して見ようか…と思う本をあげますと・・・。
 一冊の手帳で夢は必ずかなう(かんき出版)
 プロ弁護士の思考術(PHP新書)
 経営戦略の教科書(光文社新書)
 シゴトの渋滞、解消します(朝日新聞出版)

 小さい本ですが、ひととしての生き方やプロフェッショナルの仕事術 目の前の人への誠実な向き合い方 などなど、多くのことを教えられる本です。
 新刊ですので、大きな書店にはおいてると思います。