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2011年04月17日(日)更新
軍は高きを好みて、低きを悪み(にくみ)
こんにちは。
社労士の 西村介延 です。
おとつい、ぼくの師匠がこの2か月くらい取り組んできたメンタルヘルス・ゼミの第1回が始まりました。
さる2月5日に大阪労働センターでのセミナーにシークレットゲストで講義頂いた某大手企業の産業医のかたが講師であり、主宰者になった(その名を冠した)ゼミです。
(なお、2月5日のセミナーについては、このブログの第1回・第3回くらいでとりあげていますので、よければご覧ください)
さすがにメンタルヘルスにはみなさん関心が高く、企業の労務部門でご苦労されている方・顧問先のの対策に苦慮されている社労士の方など、それぞれがそれぞれに悩みを持ち寄って、知恵を出し合い、講師の先生に知恵と経験からアドバイスを頂くというありがたいゼミです。
が、企画が体育会系女子の師匠のこととて、少人数でのスパルタ教育を宣言し、宿題はあるわ、テストはあるわ、ぼくなどは行く前からプレッシャーを感じておりました。
いえいえ師匠、楽しみにしておりましたよ(苦笑)。
さて、きょうはそんなこともあって、「孫子」のメンタルヘルス観(?)について書いておきたいと思います。
(?)をつけたのは、ほかでもありません。
「孫子」の生きた時代には、メンタルヘルスなんて、中国はもちろん西洋でもなかったからです(「西洋」「東洋」などという概念そのものがなかったはずですよね)。
それでも、「孫子」は用兵の基本事項として、健康に配慮することの重要性を認識していたようです。
「軍は高きを好みて、低きを悪(にく)み」 と書いております。
この解説は、2種類あるようですね。
ひとつは、攻撃にあたって上から下へ降りるほうが勢いがついて力が倍加する・だから高きを好むのだ、逆に低きは悪むのだというのと、
もうひとつは兵の健康面に考慮して、日当たりのいい・明るい場所に陣を張りなさいという考え方を言っているという本があります。
「三国志」で有名な曹操さんなどは、前の考え方のようです。
しかし、それでも、あとの考え方を否定することまではしないでしょう。
たたかいに当って、実戦に臨む部隊の健康状態が悪いと、「必ずあやうし」は目に見えています。
前回も書いたように、相手方とこちら側の双方の状況を冷静に分析して、状況に応じた最適解を見つけよという「孫子」です。
自軍の弱みになる兵士の健康障害の可能性をそのままにしておくわけもありません。
なにもこのことは、むかしむかしのお話ではありません。
快適であかるい職場をつくることは、働くすべての人が快適に働く上に欠かせないことではあります。
ドラッカーさんも、いってます。
マネジメントの目的は、凡人に凡人の能力を超える働きをしてもらうことにあるのだ と。
せっかくご縁があって入社した方々です。
能力以上の働きをしてもらわないと、当のご本人も、会社も不幸です。少なくとももったいないとは思います。
そのために事業主としては、客観的な快適さとともに、主観的・人間関係面の快適さを最低限、準備してあげることが必要です。
高きを好み、低きを悪む・・・メンタルヘルスの精神があらわれたことばだと思います。
注記
冒頭では師匠の企画した少人数ゼミについてふれました。
もし、メンタルヘルスに関心をお持ちの方がいらっしゃいましたら、師匠が)7月8日(金)に、「メンタルヘルス対策最前線」と称するセミナーを企画しておりますので、ぜひお越しください。
講師は亀田高志さん(医師)と北村庄吾さん(社労士)です。
場所は大阪大学中之島センターです。
お問い合わせは、lca@lcash.jp(LCA社会保険労務士事務所)まで。
また 「月刊総務」 5月号 14ページ以下には、師匠が顔写真入りで紹介されております。
どんな体育会系女子か、ではなかった、メンタルヘルスの現状がどんなものか、お知りになりたい方はどうぞご覧くださいませ。
社労士の 西村介延 です。
おとつい、ぼくの師匠がこの2か月くらい取り組んできたメンタルヘルス・ゼミの第1回が始まりました。
さる2月5日に大阪労働センターでのセミナーにシークレットゲストで講義頂いた某大手企業の産業医のかたが講師であり、主宰者になった(その名を冠した)ゼミです。
(なお、2月5日のセミナーについては、このブログの第1回・第3回くらいでとりあげていますので、よければご覧ください)
さすがにメンタルヘルスにはみなさん関心が高く、企業の労務部門でご苦労されている方・顧問先のの対策に苦慮されている社労士の方など、それぞれがそれぞれに悩みを持ち寄って、知恵を出し合い、講師の先生に知恵と経験からアドバイスを頂くというありがたいゼミです。
が、企画が体育会系女子の師匠のこととて、少人数でのスパルタ教育を宣言し、宿題はあるわ、テストはあるわ、ぼくなどは行く前からプレッシャーを感じておりました。
いえいえ師匠、楽しみにしておりましたよ(苦笑)。
さて、きょうはそんなこともあって、「孫子」のメンタルヘルス観(?)について書いておきたいと思います。
(?)をつけたのは、ほかでもありません。
「孫子」の生きた時代には、メンタルヘルスなんて、中国はもちろん西洋でもなかったからです(「西洋」「東洋」などという概念そのものがなかったはずですよね)。
それでも、「孫子」は用兵の基本事項として、健康に配慮することの重要性を認識していたようです。
「軍は高きを好みて、低きを悪(にく)み」 と書いております。
この解説は、2種類あるようですね。
ひとつは、攻撃にあたって上から下へ降りるほうが勢いがついて力が倍加する・だから高きを好むのだ、逆に低きは悪むのだというのと、
もうひとつは兵の健康面に考慮して、日当たりのいい・明るい場所に陣を張りなさいという考え方を言っているという本があります。
「三国志」で有名な曹操さんなどは、前の考え方のようです。
しかし、それでも、あとの考え方を否定することまではしないでしょう。
たたかいに当って、実戦に臨む部隊の健康状態が悪いと、「必ずあやうし」は目に見えています。
前回も書いたように、相手方とこちら側の双方の状況を冷静に分析して、状況に応じた最適解を見つけよという「孫子」です。
自軍の弱みになる兵士の健康障害の可能性をそのままにしておくわけもありません。
なにもこのことは、むかしむかしのお話ではありません。
快適であかるい職場をつくることは、働くすべての人が快適に働く上に欠かせないことではあります。
ドラッカーさんも、いってます。
マネジメントの目的は、凡人に凡人の能力を超える働きをしてもらうことにあるのだ と。
せっかくご縁があって入社した方々です。
能力以上の働きをしてもらわないと、当のご本人も、会社も不幸です。少なくとももったいないとは思います。
そのために事業主としては、客観的な快適さとともに、主観的・人間関係面の快適さを最低限、準備してあげることが必要です。
高きを好み、低きを悪む・・・メンタルヘルスの精神があらわれたことばだと思います。
注記
冒頭では師匠の企画した少人数ゼミについてふれました。
もし、メンタルヘルスに関心をお持ちの方がいらっしゃいましたら、師匠が)7月8日(金)に、「メンタルヘルス対策最前線」と称するセミナーを企画しておりますので、ぜひお越しください。
講師は亀田高志さん(医師)と北村庄吾さん(社労士)です。
場所は大阪大学中之島センターです。
お問い合わせは、lca@lcash.jp(LCA社会保険労務士事務所)まで。
また 「月刊総務」 5月号 14ページ以下には、師匠が顔写真入りで紹介されております。
どんな体育会系女子か、ではなかった、メンタルヘルスの現状がどんなものか、お知りになりたい方はどうぞご覧くださいませ。
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