熱血漢社労士 西村介延 の 日誌 | 経営者会報 (社長ブログ)
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ドラッカーさんがおもしろいのは??
こんにちは。
社労士の 西村介延 です。
きょうから世間は GW でお休みのところが多いですね。
東北地方へボランティアに行く方も多いと、新聞にも書いてありました。
立派だと思います。でも無理しないでね・・・。
ドラッカーさんも言ってます。本業で成果を上げられなければ、ほかの社会的責任も果たせない、ってね。
ところで、ドラッカーさんの本を読まれてますか~~??
「もしドラ」アニメでは、筋書きと関係のあるところだけ抜いて紹介しているので、そのおもしろさはあまり伝わらないのが、ちょっと残念ですね。
そのおもしろさの秘密も人によって違うでしょうが、ぼくが思うにはこんなところかな、というところを書いてみますね。
体系的でわかりやすいこと、個々のことばの定義をきっちりしていること、新しいテーマが出てくるごとに、くどいくらいにその説明をして、いっぱい具体的な事例を引いていることが大きいかなと思います。
こうしたことはいろんな箇所でドラッカーさん自身が書いておられます。
でも、ぼくが一番の魅力だと思うことは、ものごとを固定したもの・変化しないものとしてとらえるのではなく、常に変化するもの・陳腐化するものとして、ものごとを見ている柔軟さです。
すでにイノベーションを、「あらゆる事業の活動の一側面」(上巻p82)と見るところからして、変化への柔軟な対応がみてとれます。
昨日は、「体系的廃棄」というちょっときつめのことばに、ぼくは魅かれているというようなことを書きました。
このことばにしても、「あすを実現するための第一歩が、昨日をを廃棄することである」というように、あすが昨日と異なり、当然今日ともちがうことが前提になっています。
そこにあるものは、つねに変化していくものとしてものごとを見ようとする姿勢です。
また「マネジメント」下巻では、組織体の規模の変化として、量の変化が質の変化に転化し、質の変化が量の変化に転化するということを指摘しています(pp52~53)。
これは物質の3態とかいって、氷が水になり、水が空気になる(またはその逆)ような、ものの量的性質と質的性質の関係を言い表すものです。
たしかに、今日も昨日とおなじ、明日も今日と同じにできれば、こんなに楽なことはないのでしょうね。
でも、社会も時代も、個人の意思とは関係なく、どんどん変わっていきます。
その変化に対応しようとすれば、変化を当然のこととしないわけにはいかないのでしょうね。
このブログでも、4月に入ってから、ヘーゲルさんや孫子さん、老子様などのありがたいおことばを、ずっと紹介しては、コリクツを並べ立ててきました。
これも脈絡なしに勝手に書いていたというのではなく、ドラッカーさんの本を読みつつ、ぼくがこれまで読んできたこれらの「古典」に戻る必要を痛感したからです。
というのも、この人たちに共通している思考もまた、時代と社会・戦争・戦局というものがたえず変化することを、体系的・普遍的にとらえようとしたものだということです。
そして、その変化する現実を、自分の都合のいいように解釈するのではなく、ありのままに見て、そのありのままの現実に柔軟に対応しようとしたということです。
ヘーゲルさんは近隣諸国が近代的なブルジョア国家に変わっていくのを見ながら、近代化の遅れている自国の未来を真剣に考えていました。
孫子も老子様も、戦乱の続く古代中国で、小国が生き延びるための術を懸命に模索していました。
そしてその模索をつうじて、いまに残る「古典」を作り上げたのだと思います。
因みに、「老子」は個人の生き方ではなく、ややこしい時代に小国が生きるすべを君主に伝える書です。
近代のマキアベリ「君主論」にあたるもので、老子様も君主に近い官僚だったといわれています。
このあたりが「老子」を難しくしているのかもしれないです。
そしてドラッカーさんもまた、第2次大戦後のアメリカ・ヨーロッパ・日本を見ながら、国も企業も、生き延びていくためには変化しなければ、時代と社会の変化に対応できないことを、実感されたのだと思います。
結局、昨日のことが今日は通用しなくなり、明日は今日のことがまったくのうそになるややこしい時代に、ぼくたちは生きています。
そのときに必要なことは、変化を当然として、その変化の先を見ようとする目を養うことだと思います。
しかし、それは未来を予測することではないし、そんなことができるはずもないと、ドラッカーさん自身が言っています。
この連休に、「もしドラ」をきっかけとして、ちょっとそういうことを考えてみませんか??
社労士の 西村介延 です。
きょうから世間は GW でお休みのところが多いですね。
東北地方へボランティアに行く方も多いと、新聞にも書いてありました。
立派だと思います。でも無理しないでね・・・。
ドラッカーさんも言ってます。本業で成果を上げられなければ、ほかの社会的責任も果たせない、ってね。
ところで、ドラッカーさんの本を読まれてますか~~??
「もしドラ」アニメでは、筋書きと関係のあるところだけ抜いて紹介しているので、そのおもしろさはあまり伝わらないのが、ちょっと残念ですね。
そのおもしろさの秘密も人によって違うでしょうが、ぼくが思うにはこんなところかな、というところを書いてみますね。
体系的でわかりやすいこと、個々のことばの定義をきっちりしていること、新しいテーマが出てくるごとに、くどいくらいにその説明をして、いっぱい具体的な事例を引いていることが大きいかなと思います。
こうしたことはいろんな箇所でドラッカーさん自身が書いておられます。
でも、ぼくが一番の魅力だと思うことは、ものごとを固定したもの・変化しないものとしてとらえるのではなく、常に変化するもの・陳腐化するものとして、ものごとを見ている柔軟さです。
すでにイノベーションを、「あらゆる事業の活動の一側面」(上巻p82)と見るところからして、変化への柔軟な対応がみてとれます。
昨日は、「体系的廃棄」というちょっときつめのことばに、ぼくは魅かれているというようなことを書きました。
このことばにしても、「あすを実現するための第一歩が、昨日をを廃棄することである」というように、あすが昨日と異なり、当然今日ともちがうことが前提になっています。
そこにあるものは、つねに変化していくものとしてものごとを見ようとする姿勢です。
また「マネジメント」下巻では、組織体の規模の変化として、量の変化が質の変化に転化し、質の変化が量の変化に転化するということを指摘しています(pp52~53)。
これは物質の3態とかいって、氷が水になり、水が空気になる(またはその逆)ような、ものの量的性質と質的性質の関係を言い表すものです。
たしかに、今日も昨日とおなじ、明日も今日と同じにできれば、こんなに楽なことはないのでしょうね。
でも、社会も時代も、個人の意思とは関係なく、どんどん変わっていきます。
その変化に対応しようとすれば、変化を当然のこととしないわけにはいかないのでしょうね。
このブログでも、4月に入ってから、ヘーゲルさんや孫子さん、老子様などのありがたいおことばを、ずっと紹介しては、コリクツを並べ立ててきました。
これも脈絡なしに勝手に書いていたというのではなく、ドラッカーさんの本を読みつつ、ぼくがこれまで読んできたこれらの「古典」に戻る必要を痛感したからです。
というのも、この人たちに共通している思考もまた、時代と社会・戦争・戦局というものがたえず変化することを、体系的・普遍的にとらえようとしたものだということです。
そして、その変化する現実を、自分の都合のいいように解釈するのではなく、ありのままに見て、そのありのままの現実に柔軟に対応しようとしたということです。
ヘーゲルさんは近隣諸国が近代的なブルジョア国家に変わっていくのを見ながら、近代化の遅れている自国の未来を真剣に考えていました。
孫子も老子様も、戦乱の続く古代中国で、小国が生き延びるための術を懸命に模索していました。
そしてその模索をつうじて、いまに残る「古典」を作り上げたのだと思います。
因みに、「老子」は個人の生き方ではなく、ややこしい時代に小国が生きるすべを君主に伝える書です。
近代のマキアベリ「君主論」にあたるもので、老子様も君主に近い官僚だったといわれています。
このあたりが「老子」を難しくしているのかもしれないです。
そしてドラッカーさんもまた、第2次大戦後のアメリカ・ヨーロッパ・日本を見ながら、国も企業も、生き延びていくためには変化しなければ、時代と社会の変化に対応できないことを、実感されたのだと思います。
結局、昨日のことが今日は通用しなくなり、明日は今日のことがまったくのうそになるややこしい時代に、ぼくたちは生きています。
そのときに必要なことは、変化を当然として、その変化の先を見ようとする目を養うことだと思います。
しかし、それは未来を予測することではないし、そんなことができるはずもないと、ドラッカーさん自身が言っています。
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