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2012年05月06日(日)更新

映画「阪急電車」よかったですね♪ あす7日夜放送の「理由」もお楽しみに。

 みなさま、こんにちは。
 熱血漢社労士 西村介延 です。

 長いようで、ゴールデンウイーク 短かったですね。

 さてみなさま。
 きのう、映画 「阪急電車」 見られましたか??

 友人に話しますと、原作読んだし、オヤジもエキストラで出た・・・といっておりました。
 今津線を使ってましたので、沿線住民の方も協力されたようですよ。
 近鉄沿線の熱血漢社労士は、「近鉄電車」「阪神難波線」 も、ぜひ映画化してほしい・・・と願ってます!!

 たまたま電車に乗り合わせただけの、一見希薄な人間関係・・・。
 そんな状況でも、ちょっとした気遣いで、ひとはしあわせになれたり、取り戻したり・・・。
 はたまた、自分でも気づかないつよさや魅力を自分で発見できるのかも・・・。

 そんな「希薄な」人間関係のなかで起きる事件・・・。
 これを追求したのが、宮部みゆきさんの 「理由」 です。

 熱血漢社労士 が最初に接した作品であり、ぜひのオススメでもあります。
 あとひとつ、あげるとすると、「火車」 ですかね。

 この作品が注目されるのは、宮部さんがあとがきに書いてるように、ウラのテーマに関心が大きいのです。
 最高裁判所がこれまでの見解をあらためて、抵当権にもとづいて妨害者を排除できると判断しそうだ・・・。
 そんなうわさ?が飛び交う状況で、正面からこの問題に取り組んだ意欲的な作品です。

 北千住の高級マンションで人が転落したらしい・・・。
 警察が調べてみると、2025号室で人が死んでいる・・・。

 近隣住民に聴きこむと・・・。
 近所にだれが住んでるかもわからない。
 管理人でさえ、本当のところが分らない・・・。
 しかし、調べると・・・。
 どうも7人ほどの人間がくらしてたようだ・・・。
 身元がわからない・・・。

 さらに聴きこむと・・・。
 7人は2つのグループに分かれるようで。
 最初の3人は親子らしいが、あとの4人とは別のようだ・・・。
 3人は所在が確認できた・・・。
 で、あとの4人・・・?

 最初の3人がローンを払えず出て行ったあと、金融機関が担保権の実行をする・・・。
 で、あとの4人はどうも、それを邪魔することを商売にする いわゆる「占有屋」ではなかったか?

 こんなところから、始まります(単行本129ページ)。

 不動産をローンで買うと、担保として抵当権をつけます。
 支払えなければ、これを実行してお金に換えるんですよね。

 そういうものですんで、抵当権にはお金に換える力しかありません(価値支配権・非占有担保権 といいます)。
 で・・・。
 返せなくなって実行・・・ってときに、わけのわからん連中が入り込んだら・・・。
 買い手はつかんわ・やすう叩かれるわ・出て行ってもらうのにカネかかるわ・・・で、いいことありません。
 でも、お金に変えるだけの力しかなく、みずからものを支配できない抵当権には、排除する力はない・・・。

 平成元年に最高裁はそう言い切りました。
 高裁の判断をくつがえしてまで・・・。

 占有屋・・・ええとこに目えつけよった・・・。

 でも・・・。
 この手の事件が増加して、どうも今度は最高裁も態度を変えそうだ・・・。
 今度も高裁は排除できるといってるし・・・。

 そんな状況で出版されたのが、「理由」でした。
 連載が1996年(平成8年)から7年(平成9年)で、単行本出版は1998年(平成10年)です。

 そして、その翌年、平成11年11月に最高裁が判決を出しました。
 そのとき、これを報じた朝日新聞は、わが社の出版した「理由」は、この問題をいち早く取り上げた・・・と記事に書いてました。

 それを読んで、ヤジウマの熱血漢社労士 も、読みました。

 その後、平成17年には、最高裁は、占有屋 のような不法占有事例にかぎらず、適法な占有者でも、場合によっては抵当権で排除できるという判断を下すに至っています。

 まあ、そのあたりの事情を知りたい方は、内田貴著 民法Ⅲ(東大出版会)を、書店で立ち読みして下さいませ。
 素人にも分るように、いきさつも書かれてます(432p~443p)。
 文献案内では、「理由」 も参考文献に上がってますよ。
 債権回収の実務について生の世界にふれてみることは、本書の理解をより立体的なものにするだろうと、書いてます。

 その嚆矢となった事例を扱った意欲作です。

 しかし・・・。
 そんなウラ事情とは関係なく、ひとつの都市を形作る高級マンションの住人たち や その周辺にいる人たちの日常をきめ細かく、
まるでドキュメンタリーでも読むように読者に見せ、それを一つの物語に仕上げていく技法はみごとです。

 まるでほんとうに北千住のマンションで起きた事件を追うかのような筆致です。

 新聞の批評を読むと、原作とは大分違うようだけど。
 まあそうでしょうね。
 この作品が出た当時からすれば、だいぶこの手の 「民事執行妨害」(あとがき)の対策、法律上ももとられるようになってますし。
 執行法だけでなく、民法の抵当権の条文も変わりました。
 「理由」原作 でも取り上げらた民法の制度も、なくなっています。
 
 そうなると、当然、視点や関心も、動きますからね。  

 ぜひ見ていただきたいし、よんでほしい・考えて頂きたい作品です。

 

2012年05月04日(金)更新

いまに生きる古典的名著 いかにして、問題を解くか おもしろいっすよ♪♪

 みなさま、こんにちは。
 熱血漢社労士 西村介延 です。

 みなさま、連休はいかがお過ごしでしょうか?
 
 ちょっと書店へ行って、こんな本に目を通してはいかがですか?

 ポリア いかにして問題を解くか 丸善出版
 
 この本が出たのはもう半世紀も前のことです。
 アメリカの学者の本ですが、原著を読んで、感動した日本の学者がこれを翻訳されました。

 以来、いろんな企業で研修等に用いているそうです。
 この本の帯には、いろんな企業の研修で使われた模様が紹介されています。

 最近、NHKテレビで紹介されて、ブームに火がついたようですよ。
 めっちゃ地味な本だし、たいがい数学の棚のはし~~のほうに一冊だけ、おいてますみたいな扱いの本でしたけどね。

 出版元の丸善さんの書店へいっても。
 レジに宣伝用のしおりおいてますけど、本は数学の棚にジミ~においてますわ。

 簡単に言うと、いま流行りの PDCAサイクルで思考をまわしましょう・・・ってことなんでしょうかね。
 しかし、それを半世紀前に提唱し、思考方法一般に高めたところがスンゴイ。

 先日もここで、ナインポインツ法って紹介しましたけど。
 数学的発想って、けっこう、仕事ってえか、ビジネスってえんですか、横文字はきらいなんすけど、にお役に立つみたいっす。

 熱血漢社労士 も、むか~~し、書店で見つけて・・・。
 かお~~かなあ、ど~しょ~~かなあ?と悩んで、買った記憶があります。
 ヘタのよこ好きっていうか、数学ニガテのくせに、好きだったんで。

 タイトル、かっこいいでしょう?
 それにうすくて、小さい本だし。
 翻訳者も、一晩で原書を読んだ・おもしろい・引き込まれる・・・って書いてたしね。
 
 ちょっと字が細かいのと、たま~~にでてくるわけのわかんない公式が気にはなったけど・・・。

 でも・・・。
 けっきょくその 気になったことがあだで、即刻ダウン・・・。
 つんどく・・・で、書棚・・・どころか、段ボールの中に納まってしまった・・・。

 思い出した・・・ってえか、また読んでみたい・・・とおもったのは。
 今回のテレビ放映で火がついたから・・・(なんとミーハーなこってしょうねえ)。

 しかし、字が小さいわ・公式でてるわ・・・で、二の足ふんどりましたが。

 みなさん、考えることがおなじだからでしょうか?
 ガイドブック 出ました

 っていっても。
 こっちもいっぱい数式だの・数学の問題だの・・・でてるんで。
 小説や雑誌のようにはいかんですが。

 それでも、文系学生に就活のための数学ガイダンスなどをやってる学者さんだし。
 高校用・中学用の数学本も書いてはります(講談社 ブルーバックス)

 自信のない方、こっちのガイドブックからはいるのも、いいかも。

 熱血漢社労士 は、先日のオン研例会の後、堂島地下の旭屋書店で見つけました。
 いちおう??、3回ほど読みましたよ。

 おもしろかったのは。
 ゆとり教育で、円周率を 3 で計算するのはな~~ぜだ?
 どうもそれは、これまで3ケタどうしの掛け算をやらせてたのをあらためて、2ケタどうしの掛け算しかさせていないことに原因があるのでは?
 そして、事例を用いて、ほんとうの考える力・計算する力を培うには、2ケタどうしではだめで、最低3ケタでやらないとダメなのだ・・・という主張をされたところです。

 わからんながら、自分の仕事や勉強会などで、ふんふんおもってること、確認したりできます。
 お仕事や勉強の計画づくりや反省などにも、有用かな? 

 ちょっとおヒマがありましたら、書店へどうぞ。
 本編にまず目を通してくださいね。
 ほんで、ダメだこりゃ~~!!
となったら、ガイドブックをどうぞ。

 くれぐれも交通事故には、お気を付け下さいまっせ~~。
 
 

2012年05月03日(木)更新

「芯棒」という棒を持たないと、貧乏の棒を持つ・・・う~~ん、深い~~

 みなさま、こんにちは。
 ゴールデンウイーク いかがお過ごしですか?

 熱血漢社労士 は、きのう、夕方から、大阪同友会の会合に出かけました。

 「障がい者問題全国交流会 in 大阪  実行委員会」。

 
障がい者問題・・・とはいうけれど・・・。
 別段、障がい者プロパーの議論をする場でもないんですよ。

 人間尊重の経営 ってことであって。

 つまり・・・。
 障がいを持つものにとって働きやすい職場 というのは。
 ハンディを持つ者にとって働きやすいということでありまして。

 同友会のいう ひとを生かす・人間尊重の経営 の実践の場 ってこってす。

 いろいろ議論したけれど・・・。

 そのあとで、懇親会 行きました。

 お酒の飲めない熱血漢社労士 あまり懇親会には顔を出さないのですが。
 なんとなし、連休前でもあり、参加しました。

 これがめっちゃ楽しかったっす♪♪
 てーか、学びましたね。

 介護事業者さんばっかのテーブルになったんすけど。

 そのなかのおひとりのことばが、タイトルに出したことばっす。

   芯棒という棒を持たないと、貧乏という棒を持つ

 じぶんの心の中に一貫したもの・志を持つということ。
 これが、芯棒 ということなのでありましょう。
 この 芯棒 あればこそ、一貫した行動・それなりに筋の通った発言 ができるってもんでありましょう。
 
 それが周囲の信頼を集め、成功へと導くのだ・・・と。

 反対に 芯棒 がないと・・・?
 いきあたりばったりで、そのばしのぎで、ええとこどりで、日和見主義で・・・。
 信頼得られなくて・・・ドツボふんじゃう・・ってこってすかね。

 帰って嫁に話すと、介護事業者さんは、自分も含め、ひとをよう観察してはるからなあ・・・と申しておりました。

 そういえば、熱血漢社労士 も、けっこうきつい??評価いただきましたよ。

 そういうきびしい人生を生きてきた方たちのおはなしを聞いて、めっちゃ楽しい時間をすごしました。

 あっという間の2時間、楽しくてメシも3人前くっちゃいまして・・・。
 
 また来月が楽しみの熱血漢社労士 です。
 
  
 

2012年05月02日(水)更新

運転免許が 「許可」だということを、もっと考えないとダメですね・・・

 みなさま、こんにちは。
 熱血漢社労士 西村介延 です。

 自動車事故のニュースばかりで、うんざりですね。
 楽しいはずのゴールデンウイークも、すっとんで、事故にあったらどうしょう・・・なんて萎縮しちゃいます。

 その原因の多くが、居眠り運転です。
 義理の弟がやられたのも、居眠り運転の学生の車です。

 くるまの便利さや運転の必要はいまさら、否定しても仕方ありませんが・・・。

 もういっぺん、運転免許が講学上、「許可」とされていること を考えてみてもいいのではないですか?

 許可とは?

 ひとが場所を移動して好きなところへ行く自由 は、憲法でも保障されている権利です。
 だから、(日本国内では)移動は本来、権力からもだれからも、侵されることはありません。
 外国へ移動するには、主権国家間の移動ですので、これは別の規制が入りますけどね。

 しかし、自動で動き、それなりの制御が必要な機械を使うときは?
 危ないですから、それなりに規制が要りますよね。

 精神の成熟が必要ですし、法規を理解して運転する力も、暴走したらどんな事態を招くかの想像力だって、必要でしょう。

 だから、自分の足で移動するのは自由でも、そうでなくて車の移動するには一定の網をかけることが必要です。
 
 だから、本来は自由なものを、一律禁止して、規制の枠に入るものだけ、自由を認めよう、というのが、許可 とされています。

 ただ、こうした発想は最近、流行りません。
 許可の性質を持つから・・・どうやねん?
 いまはあんまりそういう発想をしないみたいです。

 ちょっとマニアックだけど、たとえばですね。
 行政の行為には、下命・免除・禁止・許可・・・特許・剥権・認可・代理・・・確認・公証・通知・受理などという分類がありまして・・・。
 お経です。お経を暗記したようです。
 お経といって悪ければ、呪文・・・かな?

 で、たとえば、この行為は特許にあたるから、許可にあたるから、性質はこう。
 だから、こういう結論・・・みたいな発想が普通だったそうです、むかしは。
 いまは、ちょっと流行らないです。

 しかしですね。
 たしかにそう考えると・・・。
 原付バイクと自動二輪・普通乗用車では、取得できる年齢に差があることが理解しやすいです。
 時速や大きさ・車輪の数など、それぞれ異なるので、精神の成熟に応じて、違いを設けていると考えられます。

 また何年かに一度チェックし、無事故であればそのチェックの間隔を長くするという運用も理解できます。

 そうした 「許可」 の性質を持つ運転免許。
 ひとのいのちや身体を一瞬に奪う危険なものを扱うからこそ、本来は自由なものに一定の規制をかけているのだということ。
 法規を理解し、事故ったときの被害を想像できる精神の成熟が前提になっているということ。

 難しいことをいっても仕方ないですが。
 
 せめて、眠たいときに運転して、もし眠ってしまったら??という想像力くらいは、たいがい持つもんですけどね。
 いままで大丈夫だった・・・。
 これまで事故起こさなかった・・・。
 さっきもガードレールにぶつかりそうだったけど、セーフだった・・・(義弟の加害者の場合)。

 こうしたレベルのヒヤリ・ハットを重視しない人たちが、運転してるってことなんすよね。

 こうしたことを、もういちど、考えてみてもいいのでは?
 
 免許・無免許をとわず、この1か月だけでも、数えきれないほどの自動車事故がありました。
 本来は自由なものを、いったん禁止して、一定の要件を満たすものにだけ、許可してるということ。
 もういっぺん、考えてみてもいいのでは?
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会社概要

障害年金 申請相談・代行業 就業規則作成・改定業 各種公的助成金申請相談・代行業

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個人プロフィール

趣味 音楽鑑賞(内田光子やバックハウスのピアノ協奏曲のCDでの鑑賞)

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